ユーザビリティテスト体験会
Twitter経由で募集されていた体験会に行ってきました。前からbeBitさんのオフィスに行ってみたかったし。
「beBit勝手にユーザビリティテスト体験会」(2/16)を開催します! - Feel Like A Fallinstar
あなたの作ったプロトタイプ画面を、ユーザビリティコンサルタントがぶった斬る!
お題となるサイトのプロトタイプUIをその場で作り、それをアイトラッキングシステムTobiiを使ったユーザビリティテストでコンサルタントが検証します。
内容
- 医療事務の資格講座サイトについて、「資料請求のコンバージョンを上げるためにはどうしたらいいか?」をグループで検討し、パワーポイントで簡単な改善案を作成
- 別室でテストを行い、アイトラッキングの映像だけみんなで観察する
- 被験者の方に戻ってきてもらい、自分のアイトラッキングデータを流しながら、そのとき何を考えていたのか説明してもらう
課題のサイトはこちら:
所感
beBitさんらしく、コンバージョンを上げるための課題。
ちょっと時間が少なくて、サイトにどんなコンテンツがあるのが把握できないままテストに進んでしまったのが残念だったが、やはりアイトラッキングの様子を見ると一目瞭然で課題が浮かんでくるのがよくわかった。サイト設計における強力なツールだということは間違いない。
各グループのテスト後に、beBitさんが担当した同業他社のサイトでもユーザーテストを行う様子を見せてもらった。
こちらは確かに流れが自然。いくつかTipsを交えながら解説していただいたが、「だいたい想定通りの動きですね」といった社員の方のフレーズが印象に残った。
両方のサイトを比較してみると、こうして地道にテストを行い、課題を特定し、プライオリティをつけ、改善してまたテストという業務サイクルは、愚直だが本当にしっかりした成果を出しているんだなと感じた。
個人的には、コミュニティが絡むような継続利用を想定したサービスではシナリオ検討の難易度がまた上がると思うので、そのあたりも機会があればぜひ相談してみたいなと思った。
※ちなみに案をブッた切られるということはなかったです!
キーフレーズ
コンバージョンだけを目指すサイトにしては情報が多すぎる
アイトラッキングで目が泳いでいるのがわかる
細かいところまで見なければならない
最初に出す情報としては不適
3カラムから2カラムにしてもよい
特に右側に「資料請求」ボタンがあるのは致命的
ユーザーが欲しい情報を最初にババッと与えてしまう
満足したころに言いたいことを言うと聞いてもらいやすい
欲しい情報の中にも、クライアントの社名を挟んで刷り込んでしまう
ナビゲーションエリアはあまり見られない
beBitの提案ではゴッソリ削ってしまうことも多々ある
1つの案件で10-20人のユーザーテストを行う
○○してくださいというタスクは行動が歪むので避けている
各人で行動や求めている情報が結構違っていることが多い
⇒共通する要素はあるか?どれをプライマリにするか?を検討
その他Tips
拾い読みを前提としたレイアウト、テキストの強調
コンテンツの下部にリンクを用意し、下から回流させる
まとめてFAQを置くよりも、その都度解決させる(JSなどで表示)