UXデザインと相性のよい「ゲイズプロット」分析のすすめ(後日談)

会社ブログ、7本目です。
書いてからもジワジワとアクセスを伸ばしており、興味を持ってくれる人が一定数いるのがわかって嬉しくなる記事です。

アイトラッキングマシンとの再会

僕が今の職場に移ろうと考えた理由の一つが、アイトラッキングマシンを自由に使えることです。これがなかったらもうちょっと躊躇していたかもしれない、と思うくらい、価値ある設備だと思います。

余談ですが、僕が大学生のときもアイトラッキングマシンを使った研究を行っていました。当時のマシンはNAC社製のものだったと思いますが、キャリブレーション(個人ごとに視点を微調整するための作業)が大変だったり、すぐ視線を見失ったりと、とても苦労した覚えがあります。それに比べ、今のTobii社製のマシンは簡単で精度もよく、マニュアル車オートマ車の違いのようです。初めて触ったときは衝撃を受けました。

似ているようで全然違うヒートマップとゲイズプロット

ゲイズプロットは、一人ひとりに焦点を当てて、使っている様子を再現できるのが面白いところです。「最初にここに目がいったか」とか「あ、ここで迷ったな」などと、ニヤニヤしながらアウトプットを見返したりすることもしばしば。

ヒートマップは比較的多量のデータを用いて仮説の検証を行うのに適した分析ツールですが、UXという視点に触れた人であればなおさら、ゲイズプロットからその人の行動や心理を探索するというアプローチを楽しめるのではないでしょうか。

正直、自分もまだまだそのポテンシャルを生かしきれていないのですが、うまい使い方をこれから模索していきたいと思います。