台湾旅行の記録

2泊3日で台湾旅行に行ってきました。
旅行記というよりも、誰かの旅の参考になればと思い、記録に残しておきます。

ツアー詳細

  • JTB Web専用ツアー:42800円+空港税=45000円程度(燃油込み)
  • 日程:2012年6月30日(土)〜7月2日(月)

申し込みは約3週間前で結構ギリギリでした。6月出発は比較的安い時期のようです。一番安いツアーで30000円前後のものもありましたが、ホテルが微妙だったり、出発が夕方便で帰りが午前便だったりと、なかなかよい条件がそろわないものです。
そういった中では、かなりお値打ちツアーを見つけられたのではと思います。

飛行機

たまたま行きも帰りも、噂の『キティジェット』でした。エバー航空で3機持っているようです。





搭乗券、飛行機のボディペイント、クッション、席前のモニター、CAさんのエプロン、機内食まで全部キティちゃん。この徹底っぷりはすごいですね。

ホテル


MRT雙連駅からだいたい徒歩10分くらいです。
チェックインやその他、ほとんど日本語でOKでした。行きの飛行機に忘れ物をしたので連絡をとろうとした際も、英語中国語をしゃべれない嫁でも大丈夫でした。
部屋も非常に綺麗で、必要十分です。ただ窓からの景色は、汚いビルしか見えません。部屋のネット接続は有線のみ。Wi-Fiは飛んでいません。
朝ご飯はビュッフェ方式で、味も悪くないかと。サービスもしっかりしていて、不快に思う場面はありませんでした。
実はこの1年でプリンス系列のホテルに泊まるのは、ハワイ島、軽井沢に続いて3回目。どこも、そこそこ綺麗でそこそこのサービスで、その割にお値打ち価格という使い勝手の良さが魅力です。日本のバブル時代の遺産に感謝。

両替レート

台北松山空港にて、25000円=9178元(1元=2.72円)

観光地

台北101

土曜日に行ったためか、6階の入り口で30分ほど並びました。中国の団体ツアー客が大勢いて、うるさいのなんの。なんであんなに元気なのか理解に苦しみます。入場料は450元。

音声案内端末を無料で貸してくれるのですが、これがなかなか面白くて勉強になりました。ぐるっと一周分、台北の街並みについて説明してくれるので、到着した日に行って正解だなと思いました。

士林夜市



士林夜市という名前だからMRT士林駅にあるのだろうと降りたら、実はとなりの劍潭駅の方が近かったです。土曜日でかなり混んでいて、歩みが止まってしまうほど。
個人的には、全体に漂う臭豆腐のにおいと蒸し暑さ、人の多さで疲れました…。日本の夏祭りが毎日やっているようなものですね。

ゲーセンにはLINEやなめこのぬいぐるみが入ったクレーンゲームも。日本の文化もほとんどタイムラグなく伝わってきてますね。

故宮博物館


最初は行くか迷ったんですが、せっかくだからと朝一で。入館料160元。
10時ころ着いたらツアー客でいっぱいで、有名な『白菜』を見るのに順路の規制がかかっていました。30分以上並びます。先に1時間ほど2階の絵画エリアを見て、最後にまた白菜エリアに戻ったらもう空いていました。
個人的には陶器や彫刻よりも、絵画が面白かったです。どの絵も描写がものすごく細かく、よく気が狂わずに葉っぱの1枚1枚を描き続けられるもんだなと感心します。あと巻物文化のせいか、パノラマビューの絵が多かったです。
また文字と挿絵で人に情景を伝えるというのは、今のWebなんかでも基本的にやっていることは変わらないんだなと、1000年前の人たちに思いを馳せました。

ちなみに4階の『三希堂』というカフェがオシャレで景色も素敵で、居心地がよかったです。

忠烈祠


博物館へ行く途中に見かけて、せっかくだからと立ち寄りました。
噂の衛兵交代、思ったより楽しめました。一糸乱れぬ行進というのはその通りで、ファンが多いのもうなづけます。
なんでもエリート軍人しか務められないそうで、たしかにガタイのいい精悍な顔つきの人ばかりでした。

平渓・十分

九分に行くついでに、十分瀑布に寄ろうと思い電車に乗ったのですが、結局場所がわからず、滝までたどりつきませんでした。乗り換えの瑞芳駅の看板を見て、大華駅で降りればよいかと思ったのですが、そこは無人駅で何もなく…。

次の電車で十分まで行くと、そこは観光地としてよい感じに栄えていましたが、今回は時間がなくてUターン。寂れた炭坑の感じがよく出ていて、次に来たときはゆっくり見学したいと思いました。

九分


日曜日だったからか、こちらも人出が多く祭り状態。
『九分茶房』というカフェに入るも、茶葉を900元くらいで購入しないとダメと言われてあきらめました。
代わりにその先の突き当たり近辺、『山海觀』というウッディーなカフェで日が落ちるまでゆっくりしました。コーヒーとケーキで250元ほど。テラスではないですが、冷房の効いた部屋で眺めもよかったので助かりました。ただし日本語は微妙です。

食事

京鼎楼

台湾の小籠包だと『鼎泰豊』が有名ですが、ホテルから歩いて行ける距離にこちらの店があったので行ってきました。

頼んだのは小籠包、エビと空心菜の炒め物、トマトと豆腐のスープ、エビチャーハン、台湾ビールで計900元。2人で食べきれないほどあり、料金的には高くないです。
席は地下に案内されましたが、蛍光灯の白々した明かりが目立つ、社員食堂のような雰囲気の店でした。雰囲気には期待しない方がいいです。

青葉


台湾料理の店ということで、シジミの醤油漬け、エビと野菜の炒め物、切り干し大根の卵とじを注文しました。計700元ほど。
特にシジミは口に合わず、大量に残しましたごめんなさい。

スターバックス

アイスコーヒー(Tall)が1杯75元程度でした。

マッサージ

勝安堂


足裏マッサージ+足湯40分で500元でした。ホテルから近かったので、飛び込みで入ってみました。漢方入りの足湯が気持ちよく、日本語の話せるおじさんもいました。

温莎堡

全身マッサージ90分で1500元でした。JTBかホテルと提携しているのか、ツアコンの人からパンフレットを渡されて、送迎無料とのことなので申し込んでみました。結構おばちゃんのマッサージ師さんで、簡単なやりとりなら日本語でもOK。

交通

MRT
  • MRT市政府駅から雙連駅まで25元
  • MRT雙連駅から士林駅まで20元
  • MRT圓山駅から台北駅まで20元

5駅以内なら20元、それ以上だと25元、30元といった感じです。
MRT1日乗車券が200元らしいのですが、1回の乗車料金が安いので、タクシーと併用するのであれば都度購入する方がよいと思います。

タクシー
  • ホテルから台北101まで約200元
  • ホテルから故宮博物館まで約200元
  • 故宮博物館から忠烈祠まで約170元
  • 忠烈祠からMRT圓山駅まで約100元
  • 瑞芳から九分まで180元(定額)
  • 九分から瑞芳まで180元(定額)
  • 台北駅から青葉まで70元

安い安いとは聞いていたものの、これだけ乗るとそれなりの値段になります。一人だとちょっと躊躇するかもしれません。

台湾鉄道
  • 台湾鉄道台北駅から瑞芳駅まで59元(指定席)
  • 台湾鉄道瑞芳駅から台北駅まで59元(自由席)

旅行中で一番困ったのが、この台湾鉄道の乗り方でした。
台北駅の自販機は英語の案内がないので、手も足も出ない感じです。たまたま通りかかった見知らぬおじさんが手伝ってくれましたが、表示に出ている「莒光」という意味がわからず、そんな駅に行くんじゃないんだけど…と心配になりました。「急行」という意味なんですね。
指定チケットと自由チケットがあるようで、自由チケットの人は指定の人が来たら席をどかなくてはならないようです。僕らが台北から乗ったときには、親子連れがすでにそこに座っていて、チケットを見せてどいてもらいました。しかし社内が混んでいたため、その親子もすぐそばの通路に立っており、子供がグズって非常に気まずい感じでした…。
そしてその後、別の乗客が来て、「ここ私の席なんだけど」と別のタイプのチケットを見せてきました。確かにこの席の番号が書かれていて、自分もチケットを見せ、日本人ということでそのまま座らせてもらいました。どういうシステムになってるんだこれ…。
日曜日だったからか、帰りの台北行きの21時台の電車も混んでおり、デッキの隅に1時間ほど立って移動するハメになりました。台北から九分に行く際は、多少高くても、直通バスや日帰りツアーにしてしまった方がラクでいいなと思いました。

その他

グローバルWi-Fi

前回ハワイに行ったとき、知らない土地でGPSが使えないことの不便さが身に染みたので、今回はモバイルルータを借りて行きました。台湾のプランを各社比較した結果、670円/日で引き渡し手数料もかからないグローバルWi-Fiが一番安かったです。
地下以外はほとんどの地域で通信できました。九分や十分の山の中でも問題なし。バッテリーの持ちが4時間ということでしたが、地図や調べものなどの必要なとき以外はOFFにしておくことで、1日持たせられました。

天気予報が当たらない

日本を発つ前は、土日月と3日間とも雨の予報でしたが、結局1度も雨に降られませんでした。現地ガイドの人も、天気予報は当たらないと言っていました。
また後から聞いたところ、特に九分は年の半分ほどが雨だそうで、今回は晴れが続いて非常にラッキーだったなと思います。

廃墟とスマホのミスマッチ

台湾旅行の中でも一番印象的だったのは、街中の廃墟のような古いビルやローカルな食堂などを背景に、街ゆく人のスマホタブレット利用率がとても高かったことです。
小学生や中学生くらいの子どももスマホ持ちだったり、どう見てもその日暮らしの身なりのおじさんが屋台で食事をしながらiPadソーシャルゲームをしていたり。旅行中、こうしたミスマッチな光景をたくさん目にしました。
iPhone/iPadの製造を請け負うFoxconnスマホのHTC、小型PCのasusacerなど、台湾は精密機器メーカーの集積地だというのもあるでしょう。ちなみに少し前のGoogleの調査によるとスマホ普及率は日本の6%に対し、台湾はすでに26%だそうです。