日本人の英語
- 作者: マーク・ピーターセン
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1988/04/20
- メディア: 新書
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所感
amazonのレビューがあまりにも高かったので購入。評価がよいだけあって、英語学習者にとってはかなり役立つ本だと思った。
これを読んだことで、日本人の苦手とする「冠詞」「前置詞」や「可算・不可算名詞」などのもやもやしていた部分がある程度クリアになった。このあたりはもっとガチガチにルールがあるものだと思っていたが、状況によって、また書く人の思いによって何とでもなるのかと実感。高校生あたりこれを教科書代わりに読んでもいいかもしれない。
あとは英語にもこんなにニュアンスの違いというものがあったのかと驚かされた。特に技術論文などの英語について詳しく添削された例があり、接続詞や言い回しの使い分けの参考に大いに役立ちそう。英語論文を書く人は絶対読んでおくべき。
キーフレーズ
冠詞は名詞につくアクセサリーではない
名詞にaやtheをつけるのではなく、aやtheを先に考えた後に名詞がくる
theが無意味に出てくると読者をいらいらさせてしまう
前置詞は状況によってフレキシブルに使う
期間を表すフレーズにつける前置詞は、状況や意図によってinにもonにもなる
乗り物では運転手との精神的距離があるものはin、近いものはon
論文で受動態は使わなくてよい
〜と思われる、考えられるなどは受動態にしない
副詞で文をつながない
Especially⇒In particular
論文のニュアンス
soは口語表現「だからさぁ」
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