アイトラッキングレポート

検索行動に関するアイトラッキング調査のレポートを手にする機会があったので、気になった点だけ抽出。

http://www.enquiroresearch.com/eyetracking-report.aspx

メモ

検索結果のscanning

検索ボタンの残像からfixationが始まり、青いバーを伝って移動


検索結果1つ目から横方向scanが開始
⇒この動きによりGolden Triangleが形成


結果のscanでは主にtitleを見ている
titleからtitleへ視点を動かす課程で、周辺視を用いて心象と一致したフレーズを拾っている
特に詳細で具体的な描写に反応しやすい(スペック、金額など)


titleの中で太字になったqueryを目印にしてscanする
query自体ではなくその少し前後を見ている(query自体は自明のため)


クリック行動

見るものとクリックするものは相関がある
7秒以内にどれをクリックするか決め、その時点で4つ目あたりまでscanしている


広告

TOP広告は60%の人が目視確認する
サイド広告はあまり見られていない
サイド広告はTriangleのscan後に見られるパターンが多い


検索行動の種類
  • Mapping search(調査検索)
  • Navigation search(目的検索)
検索結果への再訪

リンク先から戻ってきたときは、見る範囲が拡散する
Googleへの信頼感が揺らぎながら
ブラウザの戻るボタンからfixationスタート
直前にクリックした行まで素早く移動する


デモグラフィックによる違い

男性の方が短い時間で分散した範囲を見る
男はtask-oriented、女はbrowsing
検索はショッピングでのそれに比べると差が小さい
⇒左脳しか使わない作業だから?


若い人の方がscanは若干早い
一度クリックした位置にすぐ戻ることができる
高齢者は毎回広告枠などに惑わされる人が多い


実験について

被験者48名
3通りのシナリオを用意

  • Free Search(状況設定なし、完全フリーシナリオ)
  • Prompted Search(状況設定のみ行い、queryはユーザーが捻出)
  • Scripted Search(query入力済みの検索結果画面のみ提示)

 ⇒3番目はThe Treasure Hunt Syndromeを引き起こすためデータは没に