iPodは何を変えたのか?
- 作者: スティーブン・レヴィ,上浦倫人
- 出版社/メーカー: ソフトバンク クリエイティブ
- 発売日: 2007/03/29
- メディア: 単行本
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所感
メディアプローブ浅野さん主幹のUXBC Tokyoの課題本ということで、一人で読んでみた。Appleという会社、Steeve Jobsという人がどんなものかについての本は様々発行されているが、自分にとってはこれが初めて。
iPodによって変えられたものが章のタイトルになっているわけだが、こんなにもたくさんの概念を転換させてしまったのか、と読み進めるごとに「なるほどそういえば」と思うばかりだった。
個人的には「第5章・ダウンロード」がハイライト。音楽の価値やあり方を一変させた象徴となったU2のライブ会場での、Jobsの『僕らは今日のことを死ぬまで忘れられないだろうな』の一言。やっぱりこんなことが言える人生は幸せだなと思う。
あと、自分のやっている仕事や分野が心底好きになって楽しめてこそのレベルの高いアウトプットだなと再認識。このあたりはエンターテイメントに関わる仕事の醍醐味でもあるし。
キーフレーズ
4章・クール
白いイヤフォンを目立たせるマーケティング
5章・ダウンロード
Appleで働く人々は、自分たちの音楽に賭ける想いを誇りに思っている
顧客の視点で自分たちのサービスや製品を評価できるから成功した
アルバム単位で聞くものから、単曲のつまみ聞きへ
6章・アイデンティティ
持ち出すプレイリストがその人を表現する手段となった
⇒mixiミュージックなどにも発展
7章・ポッドキャスト
個人が気軽にラジオ放送局になれる環境
8章・シャッフル
iPodに生物としての意図を感じてしまう
「ランダムさを抑えることでランダムを感じさせることができた」
9章・アップル
開発チームが首尾よく終わらせた仕事にJobsが妥協せず、もっといいものを完成させた