パラダイス鎖国

パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)

パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)

所感

梅田氏、中島氏と新書を読んできた流れでたどりついたこの本。基本的に同じ流れの中にあって、「けものみち」的な生き方のロールモデルとして参考にさせてもらいたい。内容にはほぼ同意。結局日本の産業構造が次へと進んで行かないことが危惧されていて、その原因の一つは雇用の流動性の無さだという話。将来インディペンデントコントラクター(IC)という働き方がもっとメジャーになるべきだと改めて確信した。

キーフレーズ

ジャパンブランドの衰退への対処

常にイノベーションを起こし、世界市場で効果的に販売する。
そのためにシリコンバレーのような「内なる黒船」が必要。そこは「厳しいぬるま湯」のようなところであり、雇用が流動的に動いて新しい産業が育つシステムができている。このように普通の人にある程度の雇用流動性がないと、新しい産業が出来てもなかなか育たない。

果てしなき生産性向上戦略2.0

日本が現在とっている、というかとらざるをえない戦略。2.0というのが面白い。他の国はついてこれないほどの飽くなき生産性向上。確かに日本は得意なのだが、行き詰まる可能性も高く、まだ余裕があるうちに試行錯誤方式との両輪体制に移行しなければならない。

Food for Thought

思考のための食べ物。考えるネタ。