アンビエント・ファインダビリティ

アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

所感

「Web情報アーキテクチャ」著者の近年の本。前回同様、これは理解がむずかしい…。基本的にIA(Informaiton Architect)向けの内容で、やはり本を読んでいるだけでは話が抽象的過ぎて実感を伴った理解まで到達しない。実務をやりながら読み直す本だろう。


前著と内容がオーバーラップする箇所もいくつかあり(シソーラス、タクソノミー&フォークソノミーetc.)、それに加えて「セマンティックウェブ」「メタデータ」等のファインダビリティに関するトピックが上がっている。ファインダビリティを意識したWebトレンドを知ることができた。結局ここを突き詰めていくといわゆるSEO対策に繋がっていくのだなと。


こういう分野を読むと、図書館情報学(ライブラリアン)という学問が気になってくる。「司書?誰がなるんだよw」と昔は思っていたが、こんなところでその偉大さに気付くとは。情報設計、分類学のプロフェッショナルなんですね。いくつかの大学で学べるらしいが、高校生くらいの人がそういうのに気付いて選ぶとは到底思えないが…。


キーフレーズ

ファインダビティの定義

特定対象物の発見しやすさ、識別しやすさ

情報の定義

データ:認識されているが評価はされていない一連の記号
情報:評価され、正当性を確認された有用なデータ
知識:ユーザの理解に裏付けられた情報

メトカフの法則

ネットワークの有用性はユーザ数の2乗に比例する
ネットワークの外部性と同意

ユーザエクスペリエンスのハニカム構造


各要素の間には繋がりがあり、一つを強化すると周囲にも影響を与える
UXのアプローチとして整理されていて非常に使いやすそう

参考URL http://www.designit.jp/archives/2006/04/post_128.html

6次の隔たり(six degree)

全てのドキュメントは互いに19クリック分しか離れていない
現実は全ての確認に時間がかかり、とても見つけられない