インディペンデント・コントラクター

インディペンデント・コントラクター 社員でも起業でもない「第3の働き方」

インディペンデント・コントラクター 社員でも起業でもない「第3の働き方」

所感

最初にこの「インディペンデントコントラクター」という雇用形態があることを知ったときは衝撃だった。会社には縛られたくないが、かと言って人を雇って事業を営むなんてリスキーなことをする勇気もない自分にとって、「これかもしれない」と期待させてくれる生き方である。


社会システムとしても、これまでの「全員が正社員」という形態はだんだんと歪みが出てきており、近いうちに限界を迎えるのは明らか。これからはブランドを守る少数の「正社員」、実務のプロである「IC」、オペレーションを担当する「派遣・アルバイト」という3層以上の構造が普通になってくるはず。ITの浸透と相まって、ICという働き方がこれからもっとメジャーになることを願い、またそれに向けて粛々と準備を進めておきたいと思う。
今で言うとIIDの棚橋氏などがこの分野でのICとして活躍できるレベルか。


また最後のエピローグでの対談が非常に印象に残った。仕事はそんなにも大事なものか?生きるために仕事をするのでは?といった内容は、自分としても転職を考えていたころから常に意識していることなので、強く共感できる部分だった。


こういう働き方や考え方がもっと広まっていけば、日本の生産性向上に大きく貢献できると思うのだが。


キーフレーズ

インディペンデント・コントラクター協会

2004年時点で120名
アメリカでは850万人程度(上から下まで)
日本でも100万人程度になってもおかしくはない

フリーランスとの違い

フリーは不幸せな状態からの解放、退避
ICは依存関係を解消し、一人前の存在として新しい関係を結ぶこと

会社はブランド管理人になる

新しいマーケットを開いたり中と外を繋いだりするのは、外の人材の方が適している

職業満足の理論

「仕事の有意味性」「全体の中での役割の把握」「多様性」「自律性」「フィードバック」

ICとしての能力開発

一つの会社にいたら、仕事のプロセスのバリエーションが限られてしまう
スピードだけは速くなるが、これを成長とするのは間違い
情報処理回路を広げること

所属集団がなくなる

自分はどうやって人や社会と関係を結びなおすのか?
職業、地域、家族等、複数に自分を定義する
自分のアイデンティティを確立しなおす行為でもある

仕事はそんなにも大事なものなのか?

ネクタイは「ワイヤレス首輪」
僕の大事な人生の時間で、日経新聞を読むのか、サラ・ブライトマンを聞くのか