自分をグローバル化する仕事術

自分をグローバル化する仕事術

自分をグローバル化する仕事術

所感

一応外資系IT企業に勤めていると、上司や周りに外国人が多く、働く上で日本と勝手が違うなと感じることが多い。言葉の問題はもちろん、それ以前にそれぞれの持っている文化や知識常識が違っており、日本人同士のような「あうん」の呼吸はそこに期待してはいけないのだと実感する。


本書は、その状況をどう改善していくかのヒントを探しながら読み進めたが、20のトピックのうち、本当にグローバルな状況ならではの内容は少ないように感じた。特に後半は普通の自己啓発ビジネス書のようで、当たり障りのない、何度も聞いた事のあるフレーズが並んでいて退屈だった。


それでも本書の中のルールは、グローバル化した職場=多様性の中で働くということに全て繋げて述べられていて、これから数年後の働き方がイメージされやすい書き方だった。


著者はアメリカで起業してからの経歴も長く、特殊な経験も多く積まれているようなので、もう何冊か書かれているうちに面白い本ができるかもしれない。


キーフレーズ

自己主張ルール

ものごとをうまく進めるための日常的なコミュンケーションであるべき
異なった考え方は、受け入れるのではなくて理解すること

テキスト化ルール

異なる文化間でも分かりあえるように、主張はテキスト化すべき
自分にとって当たり前のことでも、ロジックに基づいた説明が必要

罪文化ルール

グローバルは「罪文化」、日本は「恥文化」
価値観が異なる者の間では、他人の価値観を基準にする恥文化は通用しない

シングルタスクルール

全ての人がマルチでできる保証はないため、シングルタスクが基本
一つのことをやり遂げてから次に進み、戻ったり曖昧なまま残さない

ネットワーキングルール

シリコンバレーの人たちは学会にも積極的に参加する

早寝早起きルール

頭が冴えている午前中の時間を最大限に活用する
ブレックファストミーティング等