ペルソナワークショップ
YDA浅野先生との産学協同プロジェクト。今回はペルソナ/シナリオ法について、第一人者の棚橋さんに講義とワークショップを行っていただいた。
- 作者: 棚橋弘季
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2009/06/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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棚橋さんの本は自分にとってバイブルであり、著者であるご本人とこうして接点が持てたことは非常に嬉しいこと。浅野先生の講義ももちろんだが、こうした業界ネットワークの人脈にも感謝。
所感
講義はほとんど最新の著書「デザイン思考の仕事術」からの内容だったので、特に新しいインサイトはなかったが、ワークショップの方ではファシリテーション方法を含め勉強になることが多かった。
今回は時間の関係で個別のモデリングなしでいきなりKJ法での統合に入ったため、どのチームも同じようなところで躓いて苦戦していたようだった。間にシーケンスモデルの作成や事象のマトリクス化などのステップがあれば、もう少しスムースに作業が進められたかもしれないので、社内でまた行うときは参考にしたい。
またワークショップ後の懇親会では、「伝えることの難しさ」を相談、共有させていただいた。どんなにユーザー調査をしても、なかなかステークホルダーには緊迫感を持ってもらうことは難しい。このあたりは綺麗な資料を作ることではなく、他の表現方法をどんどん取り入れていきたい。
関連リンク:
棚橋さんのペルソナ手法ワークショップ | 情報デザイン研究室
棚橋さんがペルソナ手法のワークショップをやったそうです:DESIGN IT! w/LOVE
キーフレーズ
プレゼントを選ぶとき何を考えるか?
誰に?どうして?⇒ペルソナ
何を?いつ?どうやって?⇒シナリオ
意味を生み出す4つのコンテキスト
(クリッペンドルフの「意味論的展開」より)
・使用(ISO13407はここにフォーカス)
・言語(口コミ情報等)
・ライフサイクル(生産から廃棄まで)
・エコロジー(商品は孤独ではない、iPodアクセサリなど)
シナリオ(ゴールダイレクテッドデザインより)
・コンテキストシナリオ:理想のストーリー
・キーパスシナリオ:具体的な操作、主要なパスだけを記述
・チェックシナリオ:たまにしか出てこない状況をチェックする
SEの方がデザイナーより飲み込みが早い?
データ設計に慣れている
人間⇔マシンのやりとりにも慣れている
KJ法ワークショップの気付き
状況が浮かぶ粒度で書き出す
2つのカードをくっつけるくらいから始めるとよい
時系列に並べて見るとわかりやすい
「いつも行うこと」⇔「今回のこと」を分離、対比してみる
慣れない内は、事象をカテゴリ分け&タイトル付けしてしまう傾向がある
まとめるときは単語ではなく、状態や動詞で表現するとよい
黙ったまま作業をしない、考えていることを口に出しながら行う