アクセスログ解析の教科書

アクセスログ解析の教科書

アクセスログ解析の教科書

所感

リサーチャーたるもの、定量的なアクセスログ解析について基本的なことを知っておかなければと思い読了。2004年発刊の本だが、5年経った今でも基本的な内容はほぼそのまま適用でき、数字の意味とそれへの対策が示されている。

また一般サイトにおける各指標の標準値も所々で記載されており、自社サイトの成否判断の参考になる。

近年だと、これにページ遷移が発生しないAjaxFlashへの対応が加わるため、これから購入するのであればもしかしたら新版にヒントが多いかもしれない。

新版 アクセス解析の教科書 費用対効果がみえるWebマーケティング入門 (CD-ROM付)

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キーフレーズ

重要なのは入り口ページの直帰率

来訪者のニーズを探りながら、ニーズに対応するページを増やしていく
直帰率を下げる努力をしながら、理想的なサイトストーリーに近づけるように

重要な入り口ページの直帰率が40%を超えるようでは成功しない
平均閲覧ページ数内で理想的なストーリーが実現できるかチェック

リファラ不明の内訳

・直接URLを入力したとき
・お気に入りから移動してきたとき
・メール文面からアクセスされたとき
・リダイレクト(自動転送)されたとき
ツールバーを利用して流入したとき

アドレスバーの自動補完機能により、リファラ不明の割合が増えてきている
流入元がわかるように、メール等のリンクは集計用アドレスにしておくとよい

平均ページビュー

1セッションあたりの平均ページビューを算出
普通のサイトで6-8ページ程度

リクエストページのデータからわかること

・リクエストが多いページ
・リクエストが多いディレクト
・最初に見られたページ
・最後に見られたページ
・1ページだけ見られたページ

現在、7割以上のユーザーがトップページ以外から流入している

さらに、トップページを訪れるのは全体の半数程度
⇒3割がトップから、2割が途中でトップ経由、5割がトップに来ない

最初の1クリックが勝負

最初の1クリックをすると、あとは2ページ3ページと見てくれる人が多い
 

来訪者の意識の流れの上にボタンを置く

コンバージョンへの流れをグローバルナビに任せていると損をする
コーナートップは出口ページになりやすい 
コンバージョン有無で来訪者をカテゴライズして流入傾向を分析するとよい
⇒お題作成ページ、追加ページのコンバージョンレートをチェック

問い合わせページやサイトマップを訪れた人のログ解析

IPアドレスを抜き出して解析してみるべき
どんな流入経路だったか、どんなページを見た後に来たかetc.

巡回誘導力

次のページにどれだけの人を移動させられるか?
入り口ページであれば、直帰率を下げること
入り口ページ以外では、「ページビュー」と「参照された数」を比較してみる

その他

「AUDIO」よりも「オーディオ」の方がクリック率が高くなる
ボタンのイメージよりも、クリックした先のイメージを良くすることが大事