ビジョン提案型デザイン手法ワークショップ
YDA浅野先生との共同プロジェクト。今回は合宿形式で丸2日かけてビジョン提案型デザイン手法、特に構造化シナリオ手法を山崎先生直々に教えていただいたので内容をメモしておく。
2日間の雰囲気については浅野先生のブログも参照↓
1年生プロジェクト学習 ビジョン提案型デザイン手法WS 初日
1年生プロジェクト学習 ビジョン提案型デザイン手法WS 2日目
デザインのアプローチは2つ
問題解決型のデザイン
今あるものの問題について取り組むのに有効
⇒「人間中心設計による行政サイトの改善」など
課題整理表→要求仕様への落とし込み
あまりシナリオは用いない(シナリオは基本的には問題点を書くものではない)
ビジョン提案型のデザイン
今までにないサービスを作るときに有効
デザイナー出身者が中心となって開発した実務的な手法
ビジョン提案型デザイン手法のレイヤーアプローチ
・サービスレイヤー(どんなサービス?何をする?)
・アクティビティレイヤー(どんな行動をとる?どうやって行う?)
・インタラクションレイヤー(どんな画面?何を使う?)
・システムレイヤー
構造化シナリオ手法
ペルソナよりもシナリオを重視する
最近はそこまでペルソナにこだわらない流れになってきている
これまでの仕様書との違い
画面の説明はしているが、人間がどう使うかは書かれていない
⇒これを示すのがシナリオの役割
ビジョン提案型デザイン手法の手順
ユーザーの本質的要求価値の抽出
行為や思考に対し、「なぜ?」を考えて要素を抽出していく
「幸せになりたい」に統合される一歩手前まで行う
ビジネスの提供価値の整理
この会社は何を求められているか?何が強いか?を確認する
⇒IBMのPCには音質は求められていなかった例
各シナリオ作成
テンプレートを用い、段階的にシナリオを書く
サービスシナリオ検討シートと同様に模造紙を配置
アクティビティシナリオはさらにその右へ模造紙を配置
⇒30秒のCMを作ったときに必ず使いたくなるシーンを考える
ワークショップのノウハウ
全てのメモはみんなのために
濃く太いペンで書き、すぐに壁に貼ってしまうこと
タイムキーパーを作る
要所要所で仮説、仮ペルソナをエイヤと決めて前に進めてしまう
仮説はあとで変えてもよい
最初から決めないのではない
インタビューが足りないなと思ってくれるくらいがよい
※ ワークショップにおける時間との折り合いについては、棚橋さんのブログを参照
そもそも僕が5 planesでいこうと思ったのは、最初のチームでのディスカッションを終えた段階で、これはチーム内での考え方の合意形成をした上で作業を進めてたら、とてもじゃないけど、時間内には終わらないなと考えたからでした。
http://gitanez.seesaa.net/article/133034537.html
アクティングアウト
自分たちでやってみると矛盾点に気が付くことができる
外化
脳の中のものを一度外に出す
出してないものは考えていないのと同じ
リフレクション
次回どうしたらもっとうまくできるか、他人の目で見てみる
懇親会をやってフィードバックをもらうのもよい
シャッフルディスカッション
説明5分、質疑5分程度
他人に話すことで自分たちが気付く
全員が語れるレベルに理解することで、これを下地にしたブレイクスルーが期待できる