人を動かす
- 作者: デールカーネギー,Dale Carnegie,山口博
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 1999/10/31
- メディア: 単行本
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所感
名著中の名著、カーネギーの「人を動かす」だが、ここのレス(>>734)にえらく感動して即購入。
今まで妻の言動に腹が立つ事がよくあったのだが、ある本を読んで、その中に書いてあった、「その人と全く同じ人生を歩んだら、まったく同じ行動(ここでは腹立たしい言動)をするだろう」という内容。たまたま、自分はその人とは違う人生を歩んだだけで、同じ立場ならきっと同じ事をするだろう、と。
それを意識するようになって、妻の話をよく聞くようになった。
体系的というよりはトピックの寄せ集め的な構成だったが、上の内容以外にもいろいろとためになる名言が豊富に紹介されていた。また自分の仕事は「人を説得して動いてもらうこと」が半分以上のウェイトを占めると思っているので、これを読んでからはパラダイムが転換し、人にどう接すれば自分の成したいことが効率的に実行できるのかを意識するようになった。
特に印象に残ったのは、「人間は感情の動物である」「相手に重要感を持たせる」というフレーズ。理解はしたが、まだいざとなったときの言い回しなど、経験やベストプラクティスなどのカード不足だなと感じているところ。
キーフレーズ
人を動かす三原則
- 人の過ちを正したり、人をやっつけたりすると、結局相手はこちらを恨んでしまう
- およそ人を扱う場合には、相手を論理の動物だと思ってはならない。感情の動物である
- 人を動かす秘訣は、みずから動きたくなる気持ちを起こさせること
- 人間の持つ最も根強い衝動は、「重要人物たらんとする欲求」である
- 人の気持ちを傷つけることで人間を変えることは絶対にできない
- 人を動かす唯一の方法は、その人の好むものを問題にし、それを手に入れる方法を教えてやること
- どうすれば、そうしたくなる気持ちを相手に起こさせることができるか
人に好かれる六原則
- 相手の名前を覚え、相手に重要感を持たせる
- 自分の仕事を止めて、相手の話を聞く
人を説得する十二原則
- 議論に負けても、その人の意見は変わらない
- 誤解は、機転、外交性、慰め、いたわり、同情的に考える思いやりをもって初めてとける
- 意見の不一致を歓迎せよ
- 傷つけているのは、論理でなく感情である
- そういう場合もあるのか、しかしこの場合は少し事情が違うようだが…
- 人を扱う秘訣は、相手の立場に同情し、それをよく理解すること
- もし神様のお恵みがなかったら、この相手が、わたし自信の姿なのだ
- 相手をやっつけるよりも、相手に好かれる方が、よほど愉快である
人を変える九原則
- われわれは褒められたあとでは、苦言も大して苦く感じないものだ
- 歯科医が局部麻酔をするのに似ている
- 「しかし」ではなく「そして」
- お世辞ではなく、どこが優れているかはっきりと褒める
- いいところを見つけて、それに敬意を表すと、こちらの思い通りについてくる
幸福な家庭をつくる七原則
- 女性の幸福は、夫の賞賛と愛情以外のどこにもない
- 妻に対するささやかな心づくしの価値を軽く見すぎている