アクティングアウトWS
産学協同プロジェクトのワークショップ。今回はアクティングアウトについて。概要は運営者のブログにお任せして、個人で気付いた事をメモ。
関連リンク:
1年生プロジェクト授業 アクティングアウト | 情報デザイン研究室
寸劇を使ったユーザー評価手法講義 - しばわんこのUXのココロ
所感
今回はWS開始から発表まで1時間半しかなかったのだが、どのチームも着々と準備を進め、ちゃんとリハーサルまで行えてしまっていたのに驚いた。プロトタイプやアクト自体も、過去の回と比べると明らかに一段上のクオリティ。
重要な箇所とそれ以外での描画クオリティの差、動的UIでのポストイットの使い方など、とても手馴れているなという印象。あとアクト用にぬいぐるみを持ってきていたチームも。
もちろんまだストーリー的に不自然だったり、メリットが伝わってこないところは多々あったが、ここ数回のワークショップを通して、短時間で自分たちグループの考えを形にしてしまうスキルを習得してしまったように見えた。
全体として明らかにレベルが上がっているのを感じ、自分も身が引き締まる思い。
アクティングアウトについては、日立のリサーチ部署が病院のシステムを考えるときにも効果があったとのこと。
白衣を着て、テーブルを実際の配置に並べて実演したようで、聞いている開発者も目の輝きが違うらしい。さらにその場で改善策を試してみることもでき、導入した効果は高かった様子。
今後の課題は、実際のサービス開発プロセスにおいて、これをどう取り入れていけるかということ。文房具とか紙とか使いまわせそうな小道具とか、各会議室に常備しておきますか。
キーフレーズ
アクティングアウトのメリット
台本=シナリオとして流用できる
活動を通し、実際の使用状況や環境を確認できる
人と人、人とモノとのリアルなネットワークが見えてくる
アクティングアウトは「コトのスケッチ」
人が物事を知るため、考えるためには「スケッチ」が必要
・モノのスケッチ⇒プロトタイプ
・概念のスケッチ⇒ダイアグラム
・コトのスケッチ⇒アクティングアウト、ストーリーボーディング
アクティングアウトの種類
・人工物の振る舞い
・ユーザー再現
・シミュレーション(オズの魔法使い)
・プレゼンテーション
HCDプロセスの普及とともに、得られる気づきの種類が多いシミュレーション型が行われるようになってきた
ストーリーボーディング
利用シーンを絵コンテに描き、実演の様子をムービー、フォトなどで撮影、編集
できるだけ実際の環境で撮影する(家、屋外など)
転載、共有などがしやすいため、多数のFBを得られる可能性がある
その他Tips
画面プロトタイプは遠くから見えやすいよう、ペンの太い方で描く
ユーザーが注目している箇所を示すための「指し棒」があると便利
アクトの最初にそれぞれの役割紹介をする