認知科学ワークショップ

週末に外部ワークショップに参加してきたので感想をメモ。情報デザインフォーラムメンバーの吉橋先生が担当されるということで楽しみにしていたイベント。

http://www.w2c.jp/Seminar/2010/january/23_day/

このワークショップでは、ウェブにおいて「デザインすること」や「インターフェースを設計する」ための基礎となる考え方として大切な「認知科学」に着目しました。ウェブ利用者にとって「使いやすさ」を提供するために基礎となる学問を学びます。


参考図書:

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

エモーショナル・デザイン―微笑を誘うモノたちのために

エモーショナル・デザイン―微笑を誘うモノたちのために


関連リンク:
当日のTwitter実況:#w2c0123

認知科学ワークショップで講師をしました(1月23日): Knowledge Design Lab. −知識デザイン研究所

認知科学ワークショップに行ってきた。 - redcat1113の日記

認知科学ワークショプ「認知科学とデザイン」【その仕事、蠍は留守です】

認知科学の視点でユーザビリティを考える - Tsublog

所感

グループワークは4名×6グループ。女性が意外と多くて、ほぼ半々の割合だった。

前半は「誰のためのデザイン?」からの認知科学トピックについて解説。もう20年も前の本だから、もちろんPCやインターネットのことは出てこないのだが、可視性・対応付け・アフォーダンスなど、基礎的な原則は今も納得できることばかり。


参加するに当たって、身近でわかりにくいモノを撮って印刷してくるようにとのことなので、自分は日立のHDD付きテレビのリモコンを撮影。これ、各ボタンやメニューへの機能の割当がムチャクチャなんですよ…。しっかりしろ日立。



1時間半程度のワークショップを行い、Dグループは結局こちらのアナログな2点をまとめる。特に扇風機の方はノーマンが泣いて喜ぶアフォーダンスネタでしょうね。これを持ってきてくれたNさんに感謝。



ラスト1時間でそれぞれの発表。電子バス停に表示されている数字は実は待ち時間ではなかったとか、リモコンのフラップが開くのを1年間も気付かなかったとか、エレベータの挙動と表示が不整合だったりとか、おもしろい事例が認知科学的視点を用いてちゃんと説明ができているのが興味深かった。


認知科学をある程度知っていると、何か問題があったときに、それがどこのレイヤーで起きているのかを考えるのに役立つ。



終了後、リフレクション(?)としてグループメンバーと食事へ。ちょうどiPhoneの直前まで使っていたauのケータイの画面設計に関わっていた方の話が聞けてよかった。「すぐ文字」、いいと思います。


あとTwitter上で交流があった人と会場で初めて会ったりとか、以前お世話になった人と再会したりとかも。社外イベントに来るのがより楽しくなってきたなと思った。