共同研究中間発表会
共同研究プロジェクトの中間発表会を弊社にて行う。これまでの学習プロセスと各アイデアを文書化してまとめ、さらにオープンな発表会を行って社内でのHCD機運を高めるのが目的。
特別講演として千葉工大 山崎先生と産技大 安藤先生に「企業とHCD」というテーマでお話もいただけたのでメモも兼ねて。
関連リンク:
1年生プロジェクト授業 中間成果発表会 本番編 | 情報デザイン研究室
共同研究プロジェクト ブログ - ハンゲーム
山崎先生「企業にHCDプロセスを持ち込むには」
HCDプロセスへの注目
IBMを始め、諸企業で導入が進んでいる
HCDを導入するための6つの要素
最初は講演会などから入るとよい
詳しくはこちら:
人間中心設計を企業で導入するには/HCD-Net通信 #7
黒須教授のUser Engineering Lecture: 成熟度の水準に対応した人間中心設計の進め方
ロードマップを作ること
「○年後にここまで」というように
安藤先生:「顧客満足度向上のためのHCDに向けて」
「期待・関心」は顧客満足を増強させる
味が全く同じ2つのリンゴでも、説明があるとおいしく感じる?
利用の前段階にもリッチな体験を与えられるコンタクトポイントがある
⇒ユーザーの期待・関心を醸成する
購入後の「使う意欲」も顧客満足に影響する
使えるじゃん!という経験が愛着に繋がる
ビジネス全体をユーザー中心にする努力をすることが重要
一度作ったペルソナを殺さないこと
全体所感
ここ半年、運営として関わってきた共同プロジェクト。なんとかトラブルなく終えることができた。先生方の講演は延べ50人程度、発表は20人程度の社員が聞きにきてくれた。HCDの重要性や特徴の話を非常にわかりやすく伝えてくださったので、もっと早い段階で講演会だけでも行ってもよかったかも。
発表は、特に写真によるストーリーボーディングが効力を発揮したように見え、会場からアイデアに関する質問や前向きなブラッシュアップ案がすぐに出てきていた。ここはリスクの高いリアルなアクティングアウトにしなくてよかったと思った。
また今回は質疑回答の中に本質的でレベルが高かったものがあったので少しメモ。
今回HCDを実践してみてどうだったか?(浅野先生)
・皆でひとつのペルソナを作る事によって、共通の軸を持って考えることができた
・潰れかけても本題に戻すことができた
・思ったよりインタビューデータにバラつきがあったので、絞り込んでおけばよかった
・みんなのアイデアとして、説得力があるものに仕上げられる
・その分大きな時間がかかってしまう
・Webはスピードやタイミングが重要なものも多く、全部に適用するのは難しい
そのサービスを使って、どんな感情になってほしいと思ったか?(会場社員)
⇒感情を含めて経験デザインができるとさらに良いのでは