HCD特別講演会&パネルディスカッション

共同研究プロジェクト、今月は番外編として、豪華なゲストを迎えての講演会とパネルディスカッション。Tweetをもとに振り返り。



講演内容は各ブログにおまかせw


関連リンク:

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Togetter - まとめ「ユーザーエクスペリエンスデザインにおける情報アーキテクチャ設計」
NHN Japan ユーザーエクスペリエンスデザインにおける情報アーキテクチャ設計 | 情報デザイン研究室
HCD特別講演会&パネルディスカッション - しばわんこのUXのココロ
WarlockReport - ユーザーエクスペリエンスデザインにおける情報アーキテクチャ設計 #hcdp

長谷川さんの講演

情報とは、という話から始まり、Little IAからBig IAへの潮流、UXDとの関わりを説明していただいた。このあたりは『IA100』にも詳しく載っている内容。

長谷川さん恒例の「IA=♥」を生で聞けた(笑)でもここまでにちゃんと流れがあっての♥なので、自然に受け止められる。

今回感動したのはココ。ほとんどがモノクロでテキストも少ない線画スライドばかりなのに、内容がスッと入ってくるプレゼンテーション。スライド間の切り替えも、大きいときはキューブ、連続性がある場合は横方向というように変えていたのも印象的。人に何かを伝える際には、情報を徹底的に整理・組織化してシンプルに見せれば十分だという例を目の前で実証していただいた。やっぱKeynote買うか…。


パネルディスカッション

UXをゴールとして、IAを柱、HCDを土台と見る考え方は、先日のHCD-Netサロンでも議論されていた内容。こちらの記事がうまく図示化していてわかりやすい。
第2回 HCD-Netサロン「これからのHCD」に行ってきました。 - しばわんこのUXのココロ
「UXというゴールに、HCDとIAの柱がある」について考える - しばわんこのUXのココロ

安藤先生の言葉。マーケティング・コンサル分野で活躍されていただけあって、こういうキャッチーなフレーズを用いてIAとUXを簡単にイメージできるように説明されるのは本当にすごい。
またこの辺りの話は、ノーマン著の『エモーショナル・デザイン』に出てくる「感情の3レベル(本能・行動・内省)」ともリンクする部分があるなと感じた。

こちらも安藤先生の研究分野。長期的ユーザビリティのトピックは昨今盛り上がってきていて、接触前→購入→熟達後という流れ全てを考慮する必要性はひしひしと感じている。
しかし企業にいると、どうしても短期的な数字を追うことを求められたり、フェーズごとに担当部署が分断されていたりで、「わかっちゃいるけど」実現に向けて動き出せない状態。組織的な問題も絡むのが難しいところ。

全体

オールスターズでの豪華講演会、特にパネルディスカッションはかつてない空中戦が展開されて、個人的には非常に楽しめる機会だった。前半は社員も50人ほど聴講していたので上々かと。

ただ概念モデル的な話も多かったので、具体的な実務経験がない学生さんにとってはちょっと難しかったのでは…?