ユーザー評価WS

共同研究もいよいよ大詰め、HCDプロセスの最下流である「ユーザー評価」のフェーズ。今回は講義を浅野先生にお願いし、ワークショップのファシリテーションid:stj064本人が行った。




今回はワークショップ内で、弊社自慢の「ユーザーリサーチルーム」も活用し、デザイナーさん自身がテストのモデレーション(司会)を体験してもらえるようにプログラムを考慮した。

NHN Japanでユーザ評価・ワークショップ | 情報デザイン研究室
(↑こちらに弊社リサーチルームの様子が掲載中)


また、ほぼ同じ内容のワークショップが名古屋でも行われているので、講義内容等は下記リンクを参照のこと。

WEBサイト制作者のためのHCDの理解in名古屋(第3回) | 情報デザイン研究室
WEBサイト制作者のための HCD(人間中心設計)の理解 in 名古屋(ユーザー評価) | StudyLog | ra66it blog
情報デザイン | HCD (人間中心設計) セミナー3回目。ユーザー評価は目的とタスクが肝です | ログ | 瞬間と永遠.com

所感

今回特筆すべきなのは、これまでやってきた様々なワークショップの中で、ユーザー評価の回が一番「ウケが良かった」ということ。自分の関わったページを目の前で使ってもらい、予想もしなかったコメントを受けるというのは非常に強くポジティブな刺激になった様子。


また、モデレーション体験もさることながら、今回の肝のひとつはテストの「タスク設計」にある。テスト対象を弊社サイトの一部サービスとしたが、それでも範囲が広いため、典型的な使い方を意識していかに絞りこむか、また利用者の背景や状況をいかにリアルに設定するかも求められる。


そして当然、タスク=シナリオなので、構造化シナリオ法における「アクティビティシナリオ」をユーザーに与えるタスクとし、「インタラクションシナリオ」を正解ルートとして扱っても良いとのこと。実務でもここまで一貫してデータを引き継いでできると理想的なのだけれど…。この辺り、昨年行った「ペルソナ/シナリオ法」のワークショップでは、社員からは結構負担が大きくて大変だという声が出ていたので、こちらの「ユーザー評価」から入って活用のイメージを持っておいた方がよりスムースなHCD手法の学習につながりそうだと感じた。


個人的には、今回でワークショップのファシリテーション感覚がなんとなく体験できたので、今後も社内で同様のワークショップを開催していければいいなと考えているところ。