コプロシステム マーケティングセミナー
プロトタイピング・スタジオ設立記念セミナー
「インターネットの新潮流と人間中心デザインの展開」開催のお知らせ
所感
会場は全部で30人程度で思ったより少人数開催。現在のWebの潮流と、これからの変化を読み解くポイント、それに対する人間中心設計の役割というテーマの講演。棚橋さんのブログで読んだトピックがいくつか含まれていて、今回の話でそれらが体系化、整理された感じ。
個人的には「人間中心設計が何を可能にするか?⇒小さな未来を拡張していく、当たり前の制約を乗り越える」という部分が特に印象に残った。ちょうど午前に出ていたフォーラムでもHCDの効果について触れていたが、それとは少し違った切り口で考えさせられた。
また予定には"プロトタイピングスタジオのサービスデモ"とあったので、どこかの部屋を見学させてもらえるのかと思ったが、実際はプロトタイプ専任の人材を用意し、スピーディに動くものが作れる環境を整えた、とのこと。プロトタイピングの重要性が増している中で、こういう体制は参考になるなと思った。確かに動きのテストなどは毎回開発が上がってくるまで試せないことが多いので、社内でもプロトタイプスペシャリストを検討する価値あり。
キーフレーズ
Webの潮流
"Web is dead."(C.アンダーソン)
ワイドオープンWebからセミクローズドプラットフォームへ
無料広告モデルから有料フリーミアムモデルへ
"ユーザーとコンテンツの間に余計なものが何もない"(J.アイブ)
"「もの=設計思想」と「つくり=職人仕事」を分ける"(吉川良三)
開放されたユーザー体験
モバイル、タッチ式UI、パッケージ、テキスト入力 etc.
ユーザーの行動は開放されたが、デザイナーの思考はどうか?
既存のデザインパターンは、未来の可能性を矮小化しイノベーションを阻害する
検索体験で満ち溢れた世界
クエリ入力だけが検索ではない
デザインド・アミニズム
センサー群が状況を読み取り、適切な情報を提供する仕組みへ
おしゃべりな未来
Twitter≒冷たすぎるメディア(⇔TV、書籍≒熱いメディア)
ハイコンテキストで、参加しないと価値がわからないもの
電子書籍 グーテンベルク革命からも新しい本を作る価値に気づかなかった
ユーザーとクリエイターの境があいまいになる
変化するインターネット利用モデル その3つのポイント ? 市場のお手入れ
版(version)の危機:DESIGN IT! w/LOVE
人間中心デザインは何を可能にするか?
上記のような未来に先んじて取り組むのは大変
小さな未来を作っておいて、それを拡張していく
当たり前すぎて気づかない制約を乗り越えて、新しい体験価値を生み出す
ISO人間中心設計プロセス+意味論的デザイン+メディア論
デザインとはものの意味を与えることである(C.クリッペンドルフ)
HCI⇒HFI(Future)
プロトタイプを繰り返すことで未来を見えるようにしていく