そうだ、葉っぱを売ろう!
- 作者: 横石知二
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2007/08/23
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 143回
- この商品を含むブログ (68件) を見る
一昔前に「葉っぱビジネス」で一世を風靡した、徳島県上勝町の実際の物語です。まだちゃんと読んでいなかったので、映画化されて盛り上がっている内に読みました。
映画『人生、いろどり』公式サイト
http://www.irodori-movie.jp/index.html
「彩」は、結果である
元々は農協の職員だったという横石さん。今では大成功例として有名になっていますが、ここまで来るのには段階があり、苦労も多かったようです。
- 異常寒波でミカンが全滅。季節物野菜の栽培に切り替えて信頼を得る
- 一年中収穫できるシイタケ栽培を推進
- 女性や高齢者でも稼げる仕事として、葉っぱビジネス「彩」を開発
最近は会社の業務で多くの方から「シニアビジネス」について相談を受けますが、最初から「どんな分野がよさそうですか?」「今期末までに結果が欲しいんです」などと言われることもままあります。
しかし、今回の内容のような本当の成功事例を見ると、特にシニア向けに特化しているわけではなく、もっと大きな枠で見た時にぜひ必要だと思われる仕組みをコツコツと時間をかけて育てていくしかないんだろうなと実感させられます。
ただ「シニア層が増えるから」「そこに売りたいから」というだけでは、立ち上がりも早いですが、終わるのも早いのではないかと思います。
パソコンを使うおばあちゃんたち
ビジネスの拡大とともに、上勝町では農家にパソコンを設置していきます。
高齢者が多く通うパソコン教室に勤務し、高齢者のIT利用を広げたいと考えている自分にとって、ここが一番気になるところでした。
目的が明確でない人たちにパソコンを使ってもらうことは、大切ではないことがわかったのだ。用がない人に渡しても、パソコンはただの箱でしかない。
これは他の自治体に視察に行った際の感想ですが、パソコン教室でも全く同じ実感を持っています。WordやExcelを習いにきた人にいくらインターネットを紹介しても、用がなければ使われないのです。
一番工夫したのは、毎日見たくなる情報を流すことだった。「上勝情報センター」とタイトルをつけて整備した情報ページでは、毎日、市況の状況などを配信した。
そこで上勝町が取ったのは上の方策。毎日の売上金額や他の農家と比較した売上ランキングなども公開されているそうで、ちょっとしたゲーミフィケーションだなと感じます。使っているおあばちゃんからは、「市況の流れを読むのがおもしろい」という声まで出ているようです。
パソコンで毎日数字を見て、商品の売れ行きを予測することが脳のトレーニングになり、ランキングを見れば闘争心がわき起こる。散歩をしていても周囲の葉っぱを観察して収穫を計算する。こうして生活にハリが出て、結果的に上勝町は医療費も抑えられているそうです。
上勝町の高齢者人口は3位だから、医療費も当然3番前後に入るだろうと思って見てみると、なんとこちらは32位なんですよ。金額も26万円ですから、1位の村の6割もないですね。
「みんなが働ける社会づくり」のために何ができるか?
- 70歳になっても80歳になっても、自分の出番があり、仕事をきちんと評価されて楽しい生活をしているから、生き生きした、自然な笑顔が生まれている。
- お年寄りだからできる仕事を生み出し、稼ぐことで人も町も元気になれば、それこそが「福祉」になっている
最近では、「年金をもらえるのはいつになるのか」「いったい何歳まで働けばいいのか」という嘆きをネット上でもよく見かけます。しかし、上の記述を読むと、本来働くことはそんなに忌み嫌われるものではないはずです。
高齢者には気持ちよく、無理のない範囲で働いてもらう。
これからのシニアビジネスとは、そういう社会の実現に役立つ継続的なものであってほしいですし、現在従事しているパソコン教室やユーザビリティ改善支援もその一環だと思っています。
なぜユーザビリティを業とするのか?転職1年を振り返る
マミオンで働き始めてちょうど1年が経ちました。
個人的には、「えっ、もう1年なの!?」という印象です。
幸いにも、たくさんの生徒さん、たくさんの企業の方々とお付き合いをさせていただき、とても勉強になったし、思うことの多い充実した1年になりました。今回はその振り返りと、今年の展望についてまとめておきたいと思います。
「何のためのユーザビリティなのか?」
これまで、大学で学び、前職で専門としてきたユーザビリティの知識やスキルですが、この1年でそれに対する考え方が少し変わってきました。
以前は、ただ「サイトのデザイン改善アプローチのひとつ」であったり、あるいはマーケティング的な側面で「コンバージョン率を上げるため」「売上を最大化するため」という視点で取り組んでいたことが多かったと思います。
それが、今ではこんな感じです。
教室で教えていると、多くの生徒さんから、「テレビでやってたこの商品をインターネットで買いたいんだけどできる?」とか、「最近は旅行もインターネットで申し込むと安く行けるんでしょ?」などと声をかけられることがあります。
そうしたときに、ユーザビリティに劣るサイトが目の前に立ちはだかっていれば、特にITに疎い人から選択肢を1つ奪ってしまうことになりかねません。
また、次のように感じたこともありました。
正直、様々なサイトや商品において、なかなかユーザビリティ改善施策の効果を正確に切り分け、定量的に評価することは難しいのが実情です。もちろん良くなった実感はあるのですが、それを数値で証明することにリソースを割きすぎるのは本末転倒だと思います。
たとえ数値が上がっていても、実はイライラしながら達成しているのかもしれないし、数値が低くても、納得して離脱しているのかもしれない。
ユーザビリティの改善は、実際のリアルのお店で言うと、来たお客さんを「笑顔で迎えること」「歓迎すること」にも近いのかなと改めて思います。そのサービス提供者の心意気や信念が表れるところなんですね。
「商品やサービスは、会社の提供する価値や志を実現する為の『手段』である」
次のツイートは、ネット上の某記事を読んで共感してのものです。
ユーザビリティに関連して、最近はUX、HCD(人間中心設計)への注目度も高まり、それに用いる手法なども広く実践されるようになってきました。
しかし、個人的には、それだけではまだ不十分だと強く思います。信念や志、日頃からの問題意識がないところにいくら手法だけ提供しても、3か月でフェードアウトする商品やサービスにしかなりません。
大切なのは、その前に、
- 「あなたは、あなたの会社は、社会にどんな価値を提供したいのですか?」
- 「あなたは、なぜその会社で働こうと思ったのですか?」
- 「あなたの身の回りに、すぐそばに、解決すべき問題はありませんか?」
ということをもっと突き詰めて考えるべきなのではと思います。
ちなみに、マミオンで言えば、「シニア層マーケティングリサーチ」や「ユーザーテスト」というサービスは、やはり『手段』に過ぎないと考えています。
実現したいのは、インターネット人口をさらに拡大し、ワクワク知的に活動するカッコいい大人を増やすこと。そのためのユーザビリティ業務であり、パソコン教室なんです。
「シニアは、自分の延長線上にある」
ちなみに、シニア層のより充実した生活を考えることは、そのまま自分の生活や生き方を考えることに繋がります。そこで起こる問題に対処するためには、65歳になってからでは遅いことが多いからです。「65歳で定年退職、あとは年金で悠々生活」というこれまでの典型的なライフスタイルは、不自然極まりないなと調査のたびに思わされます。
このあたり、参考になるのは次の書籍です。『週4時間』の方に出てくる「メキシコの漁師とMBAの旅行者」の話や、『葉っぱ』で市場価格をタブレット端末でいち早く手に入れる上勝町のお年寄りのエピソードはよいヒントになりました。
- 作者: ティモシー・フェリス,田中じゅん
- 出版社/メーカー: 青志社
- 発売日: 2011/02/03
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 954回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
- 作者: 横石知二
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2007/08/23
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 143回
- この商品を含むブログ (68件) を見る
また別の視点では、いま『MAKERS 21世紀の産業革命が始まる』で話題になっているように、「自分たちに必要なサービスは自分たちで作る」流れが今後さらに加速するはずです。シニアビジネスにおいても、元気で技術のある高齢者を中心に、そうした動きが出てくるのではないでしょうか。
そのために、今年はさらに高齢化社会に適した新しい働き方や、教育の仕組みについて取り組めるといいなと考えています。
以上、まとまりに欠けますが、本年もブログ共々よろしくお願いします。
2012年会社ブログ振り返り
会社ブログの後日談シリーズが滞っていたので、年内分まとめて振り返っておきたいと思います。
「お仕事」をもらうための記事テーマ 3つのパターン
先にまとめ系記事を使って全体の振り返りから。
今年は計41本の会社ブログを書いたようです。最後の40本目は年間ランキング、41本目は個人的なおすすめ記事のまとめ記事にしました。
改めてこの年間ランキングを確認してみると、iPadやマーケティングに関する記事が検索流入でコツコツとアクセスを集めているのがわかります。
今年1年ブログを書き続けてみて、記事で取り扱うテーマはだいたい以下の3つのパターンに帰着してきました。
- ホットな話題を扱ってソーシャル拡散を狙う記事
- ビッグワードを使って継続的な検索流入を期待する記事
- 自分の思いのたけを自由に表現する記事
結局、BtoBで仕事を依頼する側は検索から流入するわけなので、1でドメインの価値を上げて検索上位を狙い、2で幅広く継続的に刈り取り、3で共感してもらってお仕事をいただくという役割分担ですね。
週1回、何が何でも書いてきたおかげで、検索流入数は年初の数倍にアップし、特に2012年10-12月はお問い合わせ数がグッと増えて「継続は力なり」を実感しているところです。
↓こういう思いをしながら書いていたので、少しでも成果が出始めてきていてよかったなぁと思います。
転職1年目から演壇に立たせてもらう幸せ
転職草々、講演や講義的なものを4つも担当させてもらうことができました。元々の専門であったユーザビリティに加え、シニアマーケティングについても自分の言葉で語れるようになったのが大きな変化です。
この中でも特に、自分の母校である東工大で話す機会をもらえたのはすごく感慨深かったです。
この授業の他の講師陣(PDF)を見ると立派な肩書の人ばかりで、当初は本当に自分がここでしゃべっていいのか不安にもなりました。
最終的には、専門的ですごいことは教えられないけれど、自分で見たこと聞いたことを中心に、東工大卒でこんな変わったキャリアの積み方をしている人もいるんだ、と思ってもらえればいいかなというスタンスで取り組むことにしました。講義の最後には、おせっかいだろうなと思いながら就職に関する自分の思いを話したところ、意外と目をキラキラしながら聞いてくれている学生さんが多くて嬉しかったです。
戦後史の正体
- 作者: 孫崎享
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2012/07/24
- メディア: 単行本
- 購入: 31人 クリック: 410回
- この商品を含むブログ (86件) を見る
9月に、NHKで放送していた「負けて、勝つ 〜戦後を創った男・吉田茂〜」全5回を見ていました。
いやぁ、何と重たい、迫力のあるドラマか。
良い悪いは別にして、こうやって今の日本が作られてきたんだなと胸が熱くなるドラマでした。
ドラマ中には、「麻生太郎」とか「細川護煕」とか名前が出てきて、これが家柄かと圧倒的なスタート地点の差に愕然ともしましたが。
で、このドラマを見て、もっと近現代史について知りたくなったので、評判の良かった本書を購入しました。
読み終わっての第一印象は、「日本ってやっぱり『敗戦国』なんだな」と再実感。
「自主」と「対米追従」という視点から日本の現代史が書かれており、後半に進むに従って、歴史上の人物の話からテレビで見たことがある人に繋がっていきます。
外国に憲法を作らせ、自分の身を自分で守ることができなくなると、平和と引き換えに相手の言うことを聞くしかなくなるんだなと。どっちが良いかと言われたら悩みますが。
アメリカとの関係を優先して経済を発展させるか、自立を目指してイバラの道を進むのか。
カナダはうまくやっている例として出されていますが、そのデメリットはあまり触れられていなかったので気になるところです。
ちょうどタイミング良く12月に総選挙となった訳ですが、これを読んでおいて良かったなと思います。基地問題、TPP、領土問題、原発問題などなど、ほとんど全ての問題がアメリカとの付き合いの中で生まれた(生まされた)もので、その根深さにため息が出てしまいます。
ただ、高校生でもわかるように書きましたと言っているわりには難しいです。まだ前述のドラマを見ていて予備知識があったので読み進められましたが、全く初めての、ましてや高校生が読んでもちんぶんかんぶんかと…。
ワーク・シフト
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
- 作者: リンダ・グラットン,池村千秋
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2012/07/28
- メディア: ハードカバー
- 購入: 17人 クリック: 476回
- この商品を含むブログ (132件) を見る
各所で最近盛り上がっているこの本。流行に乗って読んでみました。
前半は、未来をかたちづくる5つの要因が、架空のストーリーとともに紹介されています。
ただこのあたりの話は、はてなブックマークの人気エントリでも何回も読んだような内容ばかりだったので、ちょっと退屈。メインは後半の、「働き方のシフト」についてです。
第一のシフト〜ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
専門技能の連続的習得のために、未来の世界でニーズが高まりそうなジャンルと職種を選び、高度な専門知識と技能を身につける。
この章の中では、「連続スペシャリスト」という概念がとてもわかりやすくていいなと思いました。「キャリアの掛け算」として、複数の専門領域を組み合わせることにより、自分しかできない分野を開発してしまうという方法をよく聞きますが、それをうまく発展させた言い方だなと思いました。
現在の自分に当てはめてみると、ちょうど「ユーザビリティ」のスペシャリストから「シニアマーケティング」のスペシャリストへと移行の最中ということもできるかもしれません。個人的には、ここにもう一つ、自分で手を動かせるプログラミングやビジュアルデザイン、または法律の知識やファイナンスの知識をかけ合わせて、高齢化社会を支えるオリジナルの強みを身につけたいなと考えています。
第二のシフト〜孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
関心分野を共有する少人数のブレーン集団である「ポッセ」、多様なアイデアの源となる「ビッグアイデア・クラウド」、安らぎと活力を与えてくれる現実世界の友人などで構成される「自己再生のコミュニティ」を築くために、意識的に努力しなくてはならない。
この中で、特に自分がお世話になっているのはビッグアイデア・クラウドかもしれません。TwitterやFacebookを通して、自分の意見に様々なフィードバックをもらえる環境は、数年前では考えられませんでした。
ポッセの構築は結構難しいなと思います。まだ社会人として働いて7年目ですから、これから様々な仕事を通して関係を築いていけるよう、意識しておきたいところです。
第三のシフト〜大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ
お金を最大の目的に働くのではなく、充実した経験を味わうために働くという発想に転換する
ここは自分が一番得意としているところかもしれません。ここ1年で、給料を下げてまで、自分がやりたい、社会に必要だと思った仕事をするために転職しているので…。
転職当時はモヤモヤしてうまく表現できなかった気持ちの変化があったのですが、今回、上の文章を目にして、「ああ、これこれ。こういうことが言いたかったんだよ」と納得してしまいました。
多分、多くの人はこの本を読むと、今の勤め先を辞めたくなるんじゃないでしょうか?個人的には、そうしてたくさんの人が自分の働き方や価値観について考え直す機会が増えるのはよいことだと思います。納得感を持って働くこと、自分のキャリアは自分で決めること。当然、これを実行するには多少の苦痛やエネルギーも必要になりますが、得られるものはとても大きいと、現在シフト中の自分は感じています。
iOS6のマップに満足できない人に!無料地図アプリ5つを比較しました
先日、手持ちのiPhoneをiOS6にアップデートしました。
噂では「マップ」がスカスカで使い物にならないと聞いていましたが、いざ使ってみると、まぁ確かにそういうところはあるものの、3D表示や回転、ターンバイターンの案内など、ユーザー体験は全く新しいものに感じました。
ちなみに僕の場合、これまでの地図アプリに期待していた役割は、大きく以下の2つです。
- 知らない土地などで、現在地と地図を確認する
- 現在地や指定した住所の近くにある店舗を調べる
今回、こうした視点で使ってみると、やはりしばらくの間は他のアプリと併用しないとキツそうだなと感じました。各所で代わりなる無料地図アプリの紹介がされていますが、自分でもそれらを試してみた結果をまとめてみました。
検討した結果、「Yahoo!ロコ」と「標準マップ」の組み合わせが一番自分の使い方には合っていそうだと思いました。標準マップのアップデートや、Googleマップアプリが出るまでは、とりあえずこれで何とかなりそうだなと。
以下、皆さんの地図アプリ選びのご参考にどうぞ。おまけアプリの紹介もあります。
主要機能比較表
アプリ名 | 情報量と精度 | 電車ルート案内 | 車ルート案内 | 店舗検索 | コメント |
---|---|---|---|---|---|
標準マップ | △ | △ | ◎ | △ | 箱庭としては楽しい |
GoogleマップWeb版 | ○ | △ | △ | ○ | 動作が不安定 |
Maps+ | ○ | △ | ○ | × | 検索が使えない |
地図マピオン | ○ | × | × | △ | ルート案内できない |
Mapipo6 | ○ | × | ○ | × | UIがわかりにくい |
Yahoo!ロコ | ○ | × | ○ | ◎ | バランスが良い |
- おまけ:MAPカフェ、なぞる地図
標準マップ
地図データ
- iOS6マップ/インクリメントP
よい点
- 3D表示が単純におもしろい
- 地図の回転ができる
- 車ルート案内はターンバイターン方式
- ベクターデータなので拡大縮小がスムース
いまひとつな点
- ランドマークの位置が正確でないことがある
- 電車ルート案内は別アプリに渡すだけになった
- 店舗検索で出てくる数が少なめ
- 地下鉄の駅の出口がわからない
- 駅や線路など、電車に関する情報がわかりにくい
Mapipo6
地図データ
- Googleマップ/ZENRIN
よい点
- 地図上に表示される情報量が多い
- 車ルート案内はターンバイターン方式
- 一般道、有料道などの指定ができる
- ストリートビュー対応
おまけ:MAPカフェ
地図データ
- iOS6マップ/インクリメントP
よい点
- 店舗検索において、チェーン名がわかりやすい
おまけ:なぞる地図
地図データ
- iOS6マップ/インクリメントP
個人のiPhoneでユーザーテストやデモをするときに気をつけるポイントまとめ
最近、「iPhoneを使う様子を録画する」という機会が重なりました。業務でのユーザーテストであったり、ちょっとしたレビューであったり。
で、そのときに問題になるのが、個人の端末を使って録画を行った場合、プライベート情報がひょっこり顔を出して思わぬ恥をかいてしまうことです。わかりやすい例ですと、ブラウザの検索履歴や、予測変換候補などなど…。
その他にも、テスト中や録画中にタスクを中断させてしまうような邪魔が入ってしまってもいけません。
今回は、そんな悲惨な事故を防ぐために、iPhoneで事前に行っておくべき設定変更についてまとめてみました。
Safariを「プライベートブラウズ」モードに変更する
【設定】⇒【Safari】⇒プライベートブラウズ:オンに
プライベートブラウズモードをオンにすると、メニューバー等が黒いSafariになります。
各アプリの通知を消しておく
【設定】⇒【通知】⇒【各アプリ】⇒通知のスタイル:「なし」に
特に「電話、メッセージ、Twitter、Facebook、LINE、Skype、カレンダー、リマインダ」などを消しておきましょう。
他人にiPhoneを貸す前にもチェック!
今回紹介した作業は、もちろんユーザーテストの時だけではなく、他人にiPhoneを貸す前にも役立つ内容だと思います。特にSafariの履歴の消去や予測変換のリセットなどは、できればチェックしておきたいですね。
またiPhoneを使ったユーザーテストやプレゼンでのデモには、以前紹介したReflection.appがとても便利です。ぜひ合わせて活用してみてください。